EmoFreak’s blog

限界オタクが韓国ミュージカルを観て感じたことを忘れないように書き留めていくブログです。

【観劇レポ】2023年8月観劇まとめ【韓国ミュージカル】

4~6月まとめは?さちゃんコンの話は?というのはともかく、なんか今回の旅は頭のコンディションがよくて(よく寝て眼精疲労マッサージとかしてみたからかも)帰りの飛行機で今回見た5公演分の感想が書ききれたので、この際先にのっけちゃおうと思います。

8月4日~6日のさちゃんコンについてはまたちょっと整理してあげますが、だいたいのことはスペースでしゃべったので、ひとまずもし興味ある方いらっしゃったら今月いっぱいくらいはこちらから聞けるかと思いますので作業のおともにでもどうぞ。
文字に起こして整理するのがちょっと大変なので時間がかかるかもしれない…笑

ではさっそく感想のほうへ。

 

2023.08.11 20:00
와일드그레이 자첫자막
ワイルドグレイ ①

オスカー・ワイルド:정민
ルフレッド・ダグラス(ボシ):정재환
ロバート・ロス:김지훈

曲も題材も好みだったのでけっこうハードルを上げて行ってしまったのですが、結果ランボーが恋しくなって帰ってきました。笑
しかしじょんみんさんの笑顔は自動ぬんむるボタンなのでしっかり泣かされた。ずるいよ〜!
じょんみんさんって本当に太陽そのものみたいな存在だなとつくづく思うのですが、こういう孤高の天才みたいな役で見るのは初めてかも?一曲目のナンバーの最初の歌詞がロスの「彼に出会った時、太陽に会ったのだと思った」なのですが、まさにその通りの存在というか。よく似合ってらっしゃったと思います。
ジェファンさんはブカマからの2度目まして。高貴なお貴族様、というちょっと鼻につくような佇まいがとても良くて、着こなすの大変そうな真っ白お貴族衣装もよく似合ってらっしゃいました。この方、笑うと目が綺麗な三日月形になって、狐っぽい独特の色気が出るのですよね〜!ブカマのときは헛소리中に悪魔が乗り移ったような笑みが一瞬ちらつくという神業をやってらしたようで、スペシャルカテコ映像見て驚いたりしました。(本公演中は本陣定点なので他の俳優様のディテールを追えないのです…)
自らをドリアンやサロメに見立ててワイルドに取り入ろうとする姿はすごく魅力的なのですが、対象的にただのアルフレッド・ダグラスになった途端にすごく色んなものが欠けている人間の弱さや汚さが鮮明に見えて、そこのギャップがかなり大きかったように思います。ワイルドがボシに興味を持ち始めたあたりでロスに「彼には恐れがない」と言うのですが、うーんそうだろうか??むしろ恐怖が大きいからこそ分厚い画面を被っているようにしか見えないけどなあと思い、ワイルド先生見る目どうなってんの??とこのあたりからハテナが。笑
私は運命的・刹那的な愛よりも無償の愛のほうがぐっとくるタイプなので、どれだけ状況が悪くなろうがワイルドもワイルドの作品も理解して愛してくれるロスのほうに肩入れしてしまって、そこもちょっと入れ込みきれなかった敗因な気がしました。それくらいジフンロスの想いの切実さが際立って見えたのもある。
ランボーとポール、ドゥラエの関係と決定的に違うのは、ドゥラエはそもそもポールと同じ土俵に立つことすらできなかったのに対して、ボシは別に天才でもなんでもなく、一線を超えられるほどの特別な何かを持った人間ではなかったのでロスが負けるだけの理由が見えてこなかったというところです。それでいてワイルドを破滅へ走らせるだけの存在として描くなら、もっと強烈に魅力的なキャラクターとして描かないと説得力なくない?と思っちゃって。史実から多少強引な脚色をしてでももう少し感情移入できるようなキャラクターとして描いてくれたら感じ方が違っただろうにな〜と……だってなんかロスに対しての振る舞い方とかめちゃくちゃ嫌な奴なんだもん……女に嫌われる女みたいな
それでも、당신의 눈のシーンでワイルドの愛情に触れて、「時間を止めてしまいたい」と目にいっぱい涙を溜めて満天の星空を見上げ、笑顔でワイルドに抱きつきに行くところだけは、ああよかったね……幸せになれるといいのにね……と思えたのですごく良かったです。でもその直後にすぐ余韻ぶち壊されちゃうんだよな〜もうちょっとそのまま浸っていたいんですよ、ああいうシーンは。客の気持ちわかってくれてない感じがして불호ポイントでした。笑
あと結局天才って孤独に死んでいくしかないんだな、というのも結構悲しかったです。それがじょんみんさんのあの笑顔とともに見せつけられるものだからより辛いよ。
キャストの組み合わせによってはもっとキャラクター像が違ったと思うし、何回か通ったりとか初演メンバーで見たりしたらもっと満足いく回があったかもなのですが。今季はちゃちょっちゃまくなのでこのへんで。また再演したら何回か見に行きたいと思います!

2023.08.12 15:00
더 픽션 자첫
ザ・フィクション ①

グレイ・ハント:김준영
ワイト・ヒスマン:박상혁
ヒュー・ダーカー:박준형

本当はこの枠をドテイルにしようとしてたのですが、回ってきたスペシャルカテコの写真を見て、サンヒョクワイトとジュニョン作家様の並ぶ絵があまりにも好みで、見た目目当て(!?)でうっかりこっちに来てしまいました。
結果、大正解だった!!今回の渡韓で一番テンション上がった(萌えた)観劇になりました。
ブカマで3アリョーシャ見た中で一番好きだなーとは思っていたサンヒョクさん、99年生まれというのが個人的にはつらいのですが(年下………………)改めてかなり好きっぽいです。頭が丸くてかわいい。丸い頭に丸眼鏡、大好物なので(※参考資料:本陣🐯、副本陣🦝、9月に日本に来るぺうにむ等)もうスーツ含めてビジュアルがちょ〜好みでした。ずっとああいうビジュアルでいてほしい。(次はフックですよ)
にょん作家様もま〜いつものごとくお顔が綺麗で、ちょっとくたびれたサスペンダー姿なのがまた良い。それでいて、らってぬんまりや〜系の厄介おじさん仕草をぶっこんで客席の笑いをかっさらっていく笑

作「お前恋愛しないのか?こうやって家にも帰らないから恋愛できないんだぞ〜俺が若い頃はな、近所の女の子たちが…」
記「聞きたくないです^^」
作「このへんに初恋の話もあったはずなんだけど」
記「興味ないんで仕事してください^^」
〜略〜
作「じゃあ今日はこのへんで終わりにするか」
記「そうですね。恋愛の話聞きたくないですし」
作「若い時期は二度と来ないんだぞ!俺が若い頃はな……ゴニョゴニョ……」
記「作家様〜?^^」

ひょくワイトが冷たく切り捨てていくのも良かったです、さすがMZ世代。有害なおじさんに屈することのない若者、スカッとジャパンかな?(ここは韓国だし舞台はニューヨークですよ)
ひょくワイトは全体的にすごく素直でまっすぐな子なので、事件が起きてからもとにかく作家様と作品のために必死になった結果、視野が極端に狭くなってしまっただけなように見えました。どこぞの旧ワイトみたいなヤンデレ感は薄め。とても聡明な子に見えるので、そんな子に誤った道を選ばせてしまったというのもにょん作家様の罪悪感を増幅させていたのかも。にょん作家様は別にできた人間でもなんでもなく、文学的に才能があるわけでもない普通の人間で、ワイトを救うことになったのも本当に偶然の出会いがあったからこそ。だからあれだけのことが起きてしまったらもう自分では抱えきれないのですよね、そもそもそんなことを望んではいなかったのだから。なので自●という終わりに至るまで憔悴していったのも納得できたかも。
「先生のことわかってると思ってたのに…」というワイトの台詞、ワイトは作家様のことを必要以上に神格化していたというか、作家様も一人の人間だってことを途中から忘れてしまっていた感じがしました。憧れの先生像だけを見続けていた感じ。もう少しちゃんと、影のない男という作品だけでない繋がりで出会えていたらよかったのにね。
あと、ひょくワイトは「僕は奴のことを許してないのに、どうして僕が許しを請わなきゃいけなかったんだ!!!」と慟哭するところが本当にすごくよかったです。この作品のこのシーンがちゃんと刺さったのは初めてかも。いつも見てるときはHJカルチャーお家芸ヒーリングの時間〜くらいにしか思っていなかったふしがあり…(ひねくれオタク)改めてちゃんとフィクションという作品を味わえたような気がしました。
ぜんぜんここまで触れてこなかったですがヒュー役のジュンヒョンさんもよかったです!!あとからアーサースの三男だよ〜と言われて納得しました。歌うまいし、顔立ちもはっきりしていて体格もがっしりめ、アーサースっぽい〜と言う感じ笑 今後も色んな劇で見れると良いですね。
正直これまで見てきたヒューってそんな上手くない若手が多かったので(失礼)ちゃんとできる人で見ると作品の厚みが増すのだな!と今更実感しました。
実はこの作品初見時、ジュニョンさんのヒューで見たのですが、正直あの頃のジュニョンさんは顔が綺麗なだけで歌も演技もそんなに……だった印象で。今年ソナタとこれで見てどっちもかなり好きだったので、やっぱり場数って大事ですね。トレッドミルもチケット取ってあるのでたのしみ!

2023.08.12 18:00
더 테일 에이프릴 풀스 자첫
ドテイルエイプリルフールズ ①

ジョン/イアンテ:황순종
バイロン/ルスベン:주민진

久々の撃沈。言い訳ですがあまりにも劇場のエアコンの音が大きすぎて、台詞がかき消されてぜんぜん聞き取れないんですよ!!
ただでさえ難解な話(夢/幻覚と現実を行き来しながら話が進んでいく…?)なのに聞き取り難易度が高すぎてわりと序盤で白旗あげてしまいました。
何度も通ってハマっているフォロワーさんも初見時はなんだこれは…?状態だったそうなので、これはもう複数通わないとどうしようもないやつだなと泣きました。複数回通いたかったよ!!
曲はめっちゃ好きだったので再演したらリベンジしようと思います。できればエアコンの音がうるさくないところでやってほしい。

2023.08.13 14:00
곤투모로우 자첫
ゴーン・トゥモロー ①

キム・オッキュン:최재웅
ハン・ジョンフン:김재범
コジョン:고영빈
イワン:김태한

よくし믿고 보는 웅범。大劇場2幕ものつらいし何回か見ればいいか、とか言ってすみませんでした行ける枠はちゃんと全部通います。
実は映像で見た時、理解が及ばないのもありそこまでハマんないかなあと思いながらぼんやり見ていたのですよね。やっぱり劇場に来て生で浴びると全然違う。大劇場でアンサンブル従えて歌声轟かす本陣というのも良いものですね。
私が大劇場はあんまり…な理由、「出てくる人が多くてキャラに没入できない」が1位なのですが、ゴーンはそのへんの心配が一切いらないのもよかったです。おっきゅん先生とジョンフンとコジョン、この3人の大軸は揺るがないですし、インターミッション20分含む150分公演って実のところビースティーより短くまとまっているし。ストレスフリーな観劇でした。
まだちゃんと理解しきれてないのであまり深くは語れないですが、この日のぼむじょんふんはずっと道に迷っていたように見えました。先生に出会ってからも、先生が本当に自分の憧れた人なのか、共に歩んでいける人なのか信じきれないまま船に乗り、いざ信じて進もうとしたらその道は先生を殺さないと拓かない道で、道の行きつく先が明るくないことも見えていて。出会う前に思い描いていた理想と違う現実に苦しみながらも耐えて耐えて、最期の瞬間を目の前にしたところで耐えきれず泣き崩れてしまった感じ。とにかくずっと苦しそうなジョンフンだったので、救いがなくて辛かったです……
先生との出会いが希望ではなく絶望の始まりだったなんて残酷な話だなあ。おっきゅん先生を誰で見るかによって印象も路線も大きく変わるであろうことはわかっているので、4おっきゅん制覇しないとですね。
噂によるとみにジョンフンの殺陣がすごいということなので、みにジョンフンも見たくなってしまいました。おかしいなあこんなにゴーン回るつもりなかったんですが。お財布が泣いてる。

2023.08.13 18:00
비스티 자4(총막)
ビースティー ④(大楽)

イ・ジェヒョン:김종구
キム・ジュノ:정민
アレックス:송상훈
イ・スンウ:조훈
カン・ミニョク:반정모

ビースティー2023シーズンお疲れ様でした!!
正直話自体はそこまでハマらなかったので思ったより通わなかったのですが、やっぱネオはネオです。楽しかった〜。
ふんスンウ、序盤に見たときよりすごく良かった気がしました。中盤からどんどんマダムの姿に重なっていくようにわざと身振りをジョングさんに寄せていってるのですよね、染まっていっているのがよく見える。
ばんミニョクはとにかくお顔が綺麗〜!あと思ったより声がハスキーな感じで意外でした。キラキラしてた。
この回はマダムが息を引き取るシーンがあまりにも美しくて、あのシーンだけでもどうか記録に残らないものか…と思わずにいられませんでした。
覚えている限り明確に残せればと思うので以下記録

息も絶え絶えのマダムの隣に座って肩を抱いてやるジュノ。お前をエースにするために何をしたか覚えてるか、の話のあと。
「사실 집에 가서 나도 무섭다고…무섭다고……뻥이야, 뻥. 」
マダム、懐から煙草ケースを出し、煙草を咥える。
ライターを点けようとするが手に力が入らず
「주노야, 불 좀…」
ライターをジュノに渡す。
ジュノが火を点けようとするが煙草に火が移らず、マダムの息がもうないことを悟るが、もう一度なんとか点けようとする。二度火を近づけても煙草に火は移らない。泣き崩れるジュノ、ライターの火が消える。

あまりにも美しすぎて、まわりみんなべっしゃべしゃに泣いてる中大興奮してオペグラガン見キメてしまった。ネオ教会の天井に描くにふさわしい絵画がそこに生きていた……(?????)
紙煙草って吸わないと火がつかないんだそうですね。煙草に火を寄せているのに点かない、ということがすなわちマダムの息がもう……ということなわけです。
こういう表現をね、当たり前のようにできるこのペアこそがやはりネオ劇には必要だと思います。ネオの感性はジョングさんとジョンミンさんによって作り上げられ磨き上げられてきたんだなって。だから絶対卒業なんてしちゃだめなんですが。
舞台挨拶にて、じょんみんさんは今回出演オファーを飲む条件が「ジョングヒョンが出るなら」だったそうです。ジョングマダムの隣には自分がジュノとして立ってやらないと、という気持ちで挑んだと、この劇をやって一番よかったのはジョングヒョンに出会えたこと、などとお話しされていて最後の最後までジョングさんの話をしている姿がジュノに重なってじーんとなってしまいました。これからも一緒にたくさんの舞台に立ってくださいね、何卒何卒。
ジョングさんはといえば、後輩たちがたくましく育っていく姿を見れてよかった的なことをお話しされたりと、もう未練はありません卒業しますとでも言わんばかりのご挨拶。カテコの最後、マダムの部屋(2階上手のあそこ)で立ち止まり、煙草をひと吸いして、「Good bye, GATSBY.」と呟いて去られたのだけれど……そんな風にしたってひょっこり次シーズンもいてくれないとだめですよ~~~ほんとに…ネオ劇は劇を作り上げた人が自ら舞台に立つことで語り継いでいかなきゃいけないんだから……ㅠㅠ

というわけで、3日間5公演それぞれ違った味わいの男同士クソデカ感情劇をたっぷり堪能できてとっても充実した旅でした!
しいていうならあと10分早く飛行機がついてたら金曜昼のトレッドミルも見れてたんだけど、そこは次回のおたのしみということで。
秋は新作多めなので何にハマるかまだよくわからないですが、フックとさちる(47)に期待しています。さちるは特に、久々のネオ本体からの新作なので、どうか大当たりであってくれという期待と不安の狭間にいます。ネオはもう新作上げないのかと思ってた。
ゴーン通う回数を考えなきゃいけなくなったのでドはまりするのが出てきたらそれはそれで大変ですがwちるちるもチケおさえたし、ショーマンも見たいし、色々気になるものは多いので、結果答え合わせするのが楽しみです。
わくわくしながら、チケッティングしながら、また来月の渡韓まで労働に励みたいと思います。ファイティン……ㅠㅠ