あこグリンアワード2019【前篇】
韓ミュにハマって1年半。2019年は年始からがっつり韓ミュに浸れたので、まとめもかねてマイイェグリンアワードを発表します👏👏👏
ハマった作品や好きな役者さんにターゲットを絞ってとことん回転するタイプのオタクなのであんまり知見は広くないですが……
自分の好みを把握するという意味でも、やってみます~!
そして、例のごとく長くなりすぎたので、前後編に分けます!!!(笑)
●対象作品
2019年1月~12月に韓国で観たミュージカル全て
·ストーリーオブマイライフ(스토리 오브 마이라이프)
·もしかしたらハッピーエンディング(어쩌면 해피엔딩)
·ランボー(랭보)初演・再演
·風月主(풍월주)
·エリザベート(엘리자벳)
·ジキル&ハイド(지킬앤하이드)
·あしながおじさん(키다리아저씨)
·月と6ペンス(달과6펜스)
·キングアーサー(킹아더)
·ザ・キャッスル(더캐슬)
·HOPE(호프)
·ザ・フィクション(더픽션)
·ファン・ゴッホとひまわり少年(반고흐와 해바라기 소년)
·狂炎ソナタ(광염소나타)
·ルドウィグ(루드윅)
·ロッキーホラーショー(록키호러쇼)
·ベニスの商人(베니스의 상인)
·死の賛美(사의찬미)
·リトルジャック(리틀잭)
·蘭雪(난설)
·ヘドウィグ(헤드윅)
·ベンハー(벤허)
·このように普通の(이토록 보통의)
·海賊(해적)
·팬레터(ファンレター)
·정글라이프(ジャングルライフ)
98公演観たのに作品としては26作品しか観てませんでした。
平均で1作品あたり3~4公演観ている計算。範囲狭っ……
【俳優部門】
助演男優賞
ノミネート(一部主演作含):
・박강현(パク・ガンヒョン/エリザベート)
・유현석(ユ・ヒョンソク/月と6ペンス、蘭雪、ジャングルライフ)
・이용규(イ・ヨンギュ/ランボー、ザ・キャッスル、ファンレター)
・장지후(チャン・ジフ/キングアーサー、HOPE)
正直こうやって並べるとほんとに選べないということがよくわかりました。
みなさんそれぞれ魅力があって、主演としてもしっかり存在感出せる方々なので。
悩みましたが、受賞者は……
박강현 배우님!
1作品でしか見てないのですが、カンキーニの衝撃が未だに強くて。
ほんっとに素晴らしかったのですよ~。狂言回しとしてあの物語を完璧に掌握していた姿、恐れ入りました。
エクスカリバーとMAはちょっと作品的にもキャラクター的にもアンテナが反応しなくて行かなかったのですが、笑う男はなんとか見に行きたいです。期間短いよ~;;
今年はどうかM!に出てくださいますように!!
助演女優賞
ノミネート(一部主演?含):
・최수진(チェ・スジン/キングアーサー、死の賛美)
・박해나(パク・ヘナ/キングアーサー)
www.instagram.com
・김히어라(キム・ヒオラ/月と6ペンス、ファンレター)
・김려원(キム・リョウォン/ザ・キャッスル、ルドウィグ)
・이하나(イ・ハナ/HOPE)
シムドク、ヒカルあたりは主演だと思ってますけれども、スジンさんはキンアド、ヒオラさんはたるゆくでノミネート、ということで。
韓ミュの女優さん方、ほんっとにみなさん上手だし個性豊かで素敵ですよね~!ジェンダーフリーキャスティングとかも増えてきていますが、個人的には女二人劇とか女三人劇みたいな、そういうオタク劇ほしいな~と。
リリウムみたいな感じのやつね!!!(趣味がバレる)
話がズレましたが、受賞者は……
이하나 배우님!
「あの作品のあの役」という印象で考えたとき、一番強く心に残っていたのはハナマリーだな、ということで選出しました。
ハナさん、小柄で童顔なので、R&Dの役者陣の中で横並びになるとすっごく華奢に見えるのに、歌声のパワフルさももちろん、お芝居から溢れ出てくる感情の重みがすばらしくて!
ベルトと原稿に囚われ、時代に抑圧され、すり減っていく母親の苦しみ。
この作品が今でもこうして強く心に残っているのはハナマリーあってこそです。
公演終盤にご妊娠されたお子さんにホープと名前をつられたそうで。素敵ですよね~!そろそろご出産される時期でしょうか?
母子ともにどうかご健康で🙏そして、またいつかハナマリーにまた会えますことを!
主演男優賞
ノミネート:
・김재범(キム・ジェボム/もしかしたらハッピーエンディング、ザ・キャッスル、死の賛美、ランボー、ファンレター)
・정동화(チョン・ドンファ/ザ・キャッスル、死の賛美、ランボー)
・한지상(ハン・チサン/キングアーサー、ベンハー)
・조승우(チョ・スンウ/ジキル&ハイド)
皆さんほんとにすごい役者さんです。お芝居重視で、かつ好みに合った方々を選びました。
甲乙つけがたい……とはいえ、ここはあこグリンアワードなので……
受賞者は、
김재범 배우님!
出来レース!!!
本陣様なのでもう殿堂入りということにしようかと思いましたが、やっぱりどうしたって一番なのは事実なので。
どの作品を見ても毎回、演技の天才!芝居モンスター!って興奮できる。それがハマった一番の理由だと思います。
ジェボムさんは色々なインタビューで、芝居をするうえで一番大切にしているのは「なぜ?」を追求すること、と仰っています。その「なぜ?」に対する答えを作品の中で細かいディテールとしてしっかりと表現してくださるので、お芝居をじっくり観てキーポイントとなるディテールを探していくのがとても楽しいんです。
しかも同じ作品でも毎公演毎公演違う路線の解釈で演じてみたり、組む相手キャストによって路線が変わったりということを当たり前にする方なので、一瞬たりとも気を抜けません。考察厨にはたまりません。沼!!!
あとシンプルに声がめっっっちゃ好きです。
今年もたっぷり浸らせていただく所存です。というわけで、絶対スモーク出てくださいお願いします……あわよくばインタビューも……あと上演予定と噂のバニシングも……(強欲)
大好きなボムホームズも置いておきます。
背景にバラバラ死体が映るのでグロ注意です。
主演女優賞
ノミネート:
・강혜인(カン・ヘイン/もしかしたらハッピーエンディング)
[Open Run] Photo - 뮤지컬 <어쩌면 해피엔딩> 프레스콜 ②#강혜인 #문태유 #최수진 #성종완 #신주협 #박지연
— OPENRUN (@OPENRUNPLAY) 2018年11月22日
사진 더 보기: https://t.co/mGQND9jx7P pic.twitter.com/GQWS2rEqEF
・신영숙(シン・ヨンスク/エリザベート)
・안유진(アン・ユジン/死の賛美)
"내 운명은 내가 만들어" pic.twitter.com/XKunJaA3ns
— 뮤지컬사의찬미 (@NeoGloomyday) 2019年6月12日
・정인지(チョン・インジ/蘭雪)
こちらのみなさまも本当に甲乙つけがたく素晴らしかったのですが、この枠は一択でした。受賞者は……
신영숙 배우님!
私をエリザ食わず嫌いから見事に解き放ってくださったお方。
シンエリ、本当に素晴らしかったんですよ……!詳しくは上半期総括記事に書きましたが、少女から晩年まで、たった3時間の公演に一人の女性の人生を込めるって、やっぱり普通はそうそうできることじゃないんだなと。
シンエリで観るエリザは、彼女の一生をしっかりと時間の流れと共に観ることができて、演技の力ってすごいんだなあと改めて実感させられました。
私だけにで泣く日が来るなんて思ってもみなかったです。
【作品部門】
脚本賞
もしかしたらハッピーエンディング(어쩌면 해피엔딩)
さちゃんと迷いましたが、本を読んでるだけでも泣ける、ということでおへぷが受賞です👏
根っこがひねくれているので、私は基本ベタなお話はあまり好きになることないんです。でもおちょみょんはもう、なんかダメでした。あまりにも全てが完璧すぎて。
何度見ても同じように感動してときめいて泣いて、って楽しめる作品だと思います。
現在、アトランタで英語版公演が始まっています。
あちらでは大劇場でやるって話で、大丈夫なの!?って思っていたのですが、舞台デザイン案?みたいなのを見たら、舞台上をロボット用マンションに見立てて、舞台上を縁取るように小部屋が並んでいて、その部屋の中にオケが一人ずつ座っていて、その部屋たちの真ん中に二人の部屋がある、というつくりになっていて。
ものすごくかわいくておしゃれだし、彼らの生きるソウルメトロポリタンの世界観をそのまま舞台上に展開しているようで、めちゃくちゃいいな~!ってなったんですよ。
▲こちらは制作会社(たぶん)のインスタ。稽古風景とかショーケース映像とかもYoutubeに上がってたりします
▲”사랑”はさすがにどうなの?と思わんでもないw
せっかく情報はわかってたんだから行けばよかった!とちょっと後悔してますが、いつかBWで上演される日が来たらそのときに行こうと決意しました。本当に素敵な作品なので、アメリカでも成功してほしい~!!
そして、中国でも公演計画があり、キャストオーディションをやるという情報もキャッチしました。
世界中に羽ばたいていくおへぷすごい!!!(東●の日本公演から目を逸らしながら)
音楽賞
ランボー(랭보)
さちゃん、たるゆく、おちょみょんと悩みました。
この4作品はほぼ同率なんですが、音楽だけで聴いても一番うっとりするのはどれかっていうとランボーだったかなと。
再演でのアレンジもかっこよかったし、キラーナンバーの美しさが随一だと思うので。
しいて言えば、再演では生オケではなくMRになってしまったのが残念でした。
キャストが芝居巧者ばかりなので、ある程度役者の作る間にオケが合わせたほうがより一層エモくなっただろうな~と。アドリブ盛り上がりすぎて忙しなくなっちゃってるのとかも結構目にしたので。
再演である程度通って、その上で一番好きだなと思った曲は♪높은 탑의 노래, 감각(高い塔の歌、感覚)です。
ハーモニーの美しさといい、ロマンチックなオケといい、手紙と詩を通して通じ合う二人の昂ぶりがあまりにも美しく表現されていて、この曲を聞くたび気持ちが昂ぶります。
再演では推しペアができたおかげで作品としてもすごく楽しめましたし、三演で会いましょう!とマッコンで約束(?)してもらえたので、その日を楽しみに待とうと思います!
ところで日本版公演はどうなったんですかね、アミューズさん……(今年台湾公演やるとの噂を見ながら)(中国公演なんて初演と同時だったのにどうしてこうなった)
舞台美術賞
月と6ペンス(달과6펜스)
城と迷ったんですが、衣装も込みで考えたのと、とにかく好みだったという理由でたるゆくが受賞です👏
華やかな絵と不気味な絵が互い違いに掛けられた壁も、絵具で汚れた床も、ぽっかりと丸く開いた舞台中心が黄色く照らされて月になるのも、原色を混ぜたようなビビッドな照明も、すっごく好きだったんですよね。リトルジャックの照明も好きだったので、TOM2館のあの天井の低さがいいのかもしれません。光がすごくダイレクトかつビビッドに届く感じ。
衣装も大好きでした。役者さんそれぞれにとてもよく似合っていたと思うし、とにかくダブルボタンのベストが好きなんですよね~~~!!!
ミシェルがモリスに触発されて自分を解放するとき、黒い靴を白い靴に履き替えてくるのもすごくよかったんですよ。気づくのが遅かったのではっきりと覚えていないのですが、公演日によって&ヒオラさんとヒョンジさんで靴を履き替えるタイミングが違ったりしたということもあったようです。
こういう細かいディテールに込められる意味を考察できるのもとても楽しかったです!
それから、せっかくなので城のお化け屋敷セットも置いておきます。
作品としてはまったく刺さらなかったけど、ボムホームズがあまりにも性癖だったのと、セットがお化け屋敷みたいですごかったのはめちゃくちゃ評価しています、城。
yes1館でこれだけのセットがっつり組めるんだなあと。あの劇場思ったより広いんですね。ランボーで上の空間がダダ余りしているのを見てようやく気づきました。
セットの裏まで入り組んだ階段、光で透ける客室の壁、ホテルの入り口が180度回転すると血みどろの死体処理室が現れる、などなど……大劇場並に色々仕掛けがあって面白かったです!
作品賞(大賞)
死の賛美(사의찬미)
[사의찬미] 하이라이트 영상 공개:)
— 뮤지컬사의찬미 (@NeoGloomyday) 2019年8月28日
"우린 새로운 세상으로 갈 거야. 준비됐어?"
덕수환은 10월 20일까지 운항하오니, 늦기 전에 승선하셔서
우진, 심덕, 사내. 세 남녀의 완벽한 결말을 즐기시기 바랍니다.
*본 영상은 하이라이트 영상으로, 증정 실황 영상과는 관계가 없습니다. pic.twitter.com/7JYfKKtOHi
これぞ出来レース!!!(笑)
出会ってしまったな~、という感じです。また色々な計画を狂わされてしまった。
もうね、好きしかないんです。好きな要素しかない作品に好きな役者ばかりが出演するんだからそりゃあハマりますよね。
狂いに狂ってた頃のボムサネレポはこちら。
①とか書いておいて②がないのは力尽きたからですね。でもほんとはまだまだ書きたい事がいっぱいあったんですよ……いつかどこかで書けたらいいですね。
もし話を聞いてくれる人がいたらいつでもグダグダ話しますので誘ってください。(?)
観るキャストの組み合わせやタイミングによって、3人のパワーバランスも関係の形も大きく変わる。アドリブによって大幅に解釈が変わってくる部分もある。
過去と現在を行ったり来たりしながら、結末へ向けてどんどん緊迫感が増していく音楽とストーリー。
正直観る前に台本に目を通せていなかったらぜんぜん理解できなかっただろうなと思います。貸していただいた方には頭が上がりません……ありがとうございました!!
場面ごとに「1921年 夏 東京」という感じで時系列と場所をセットに映し出してくれるんですが、それでもかなり飛び飛びなので関係性の変化を感覚として掴むまではけっこう回数かかりました。
7月に観た時点で、これはヤバいやつだと察してその時点で空いてた枠を全部さちゃんにしたんですが、大正解でした。
7~8月なんてさちゃんと浅草SMOKEを回すとかいう幸せすぎる時間を過ごしていたわけで。いやぁすごい夏だった。おかげで預金残高はずーっとグロいままです。
この作品、サネがもうずるいじゃないですか。夢を追う若いカップルと仲良く過ごしながら、影では二人を操る謎の男って。キャラクター像だけでもう圧倒的にずるい。そこにきて演じてる役者さん方がもう皆さん実績も実力も十分すぎるくらいの魅力的な方々ときたら、逃げられないんですよ。正直作品が好きじゃなくても推し役者がサネやるなら絶対通っちゃうでしょ???
シムドクもそうです。かっこよくて強くて美しい「進歩的な女性」だけれど、挫折と諦めも抱えながら、人間らしい部分も多く持っている。理想と現実と世間に翻弄されながらも自分らしく在ろうとする姿、嫌いなオタクいないじゃないですか。ほんとに大好きなんですよシムドク……
そんな二人に対するウジン。ウジンってめちゃくちゃダメ男だけど、それでも「あのユン・シムドクが選んだ男」としての魅力を持たせなきゃいけないんですよね。難しい役だと思うんです。正直なんでウジン選んだ???って思う回も何回かはありました。
そんな中でも、やはりそこは四者四様皆さんそれぞれ魅力を作ってこられるんですよ。
相性も好みも含めてがっちり3人がハマったときのケミの威力ときたら!一度味わってしまうと抜けられません。
同じ台本のはずなのに、観るたびに毎回違う色の魅力を見せてくれるさちゃん。沼そのものでした。
次またやるときはなんとかして深夜公演乗船したいなぁ……!!
【後編】特別賞部門に続く……