EmoFreak’s blog

限界オタクが韓国ミュージカルを観て感じたことを忘れないように書き留めていくブログです。

【観劇覚書】19.07.31 사의찬미(死の賛美)【정문성/안유진/김재범】

夏はさちゃんに捧げます。

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●2019.07.31(水) 20時公演
김우진:정문성
윤심덕:안유진
사내:김재범

さちゃん6公演目です。자6.
初演・再演から出演されているお二人と、満を持して初出演のジェボムさん。
この2週間前にまったく同じペアで見たのが私のさちゃんちゃちょっだったのですが、そのときは正直ボムサネまだ定着しきっていないのかな……?という印象があり、その翌日に見たジョングサネの迫力のほうがインパクトが強かったんです。
私自身の作品への理解力が足りなかったのが一番だとは思うのですが、それを差し引いてもこの日は2週間の間でここまで深まるの……というくらいの衝撃的な110分になっていて、気づけば最後列で起立拍手していました。

やっぱりジェボムさんはすごすぎる。

あまりの興奮に眠れず朝までメモを書き殴っていたら翌日頭痛でホテルにこもることになりました。なんとか夜の公演までには治りましたが。
というわけで以下は殴り書きのメモをなんとか文章にしたものです。
当然ながらネタバレあり、さらに言うとボムサネは今回出演する他の3サネとあまりにも路線が違うので、
①既にさちゃんを複数回見たことがあり、
②初見でボムサネの衝撃を受けたい
という人にとっては致命的なバレになるかもしれないです。
というわけで、楽しみはとっておきたい!という方はウインドウを閉じてくださいね。

ひとまずここで折り畳んでおきます。
以下、ひたすら箇条書きのメモのようなものです。

 

 

【죽음의 비밀(死の秘密)】
・ちゃんと痛みがある。部屋に入ったところで一度膝に手をついて、階段は一段降りるごとに痛みが響く。
・鞄と原稿を持って一旦すぐに出ていこうとするけど、何か思い立って足を止めてレコードのほうへ。酒を注ぐ→レコードを回す→ジャケットの左の裾(撃たれたあたり)を手で二度払う→酒を飲むという一連の動きが난그사でシムドクを見ているときとほぼ同じ。とくに「傷のあるあたりを払う」のは意図的に重ねていると思うので、その真意をマッコンまでにちゃんと結論づけられたらいいな……
・ハミングしながら一人でワルツを踊る。
・ウジンが書いた結末を拾って読み、自嘲するように笑う。読み上げかたもとてもつまらなそうに。
・美しくない結末、で忌々しそうに眉をひそめる。
・綺麗に広げた原稿の上端に火をつけて少しずつ火が広がっていくのを眺める。立ったままゴミ箱へ捨てる。
・最後の「이 죽음이 비밀」で目を閉じる。脳裏でなにかを思い出すように……
・ため息をついて去る(7/16)→「안녕」と唇だけで呟いて去る(7/31)。このあんにょん、はこの前の週から入ったディテールだそうなので、しばらくはこれで固定になるのかな。来週また変わってたらどうしよう。

【사내의 제안(サネの提案)】
・「はんみょんうんにょ^^」握手を求めて差し出した手をぴろぴろしてアピール。そして握手できた瞬間に握り変えてガッと手を引き寄せる。肩を掴んでめちゃくちゃに揺すったり、とにかくパーソナルスペースが最初っからゼロ。
・「니 글. 니 시.」この二言だけミョンウンの仮面が外れる。ウジンを見透かすようにじっと見つめる絶対零度の瞳。好き。
・ウジンが求める理想を高らかに歌い上げて笑うボムサネ。少しずつ殻を破っていくウジンを楽しそうに眺める。
・「니 안에 열망이」後、そのままキスするんじゃないかってくらいに顔を近づけて覗き込む。
・最後のせろうんせげ~せろうんさ~むで椅子の上に立ちウジンを見下ろす瞬間だけ一気に温度が消えてミョンウンの影が見えなくなる。肩に手を置いたりはせずただ上からじっと見下ろすだけ。次の瞬間にはまた笑顔が戻る。
・「他の人たちには秘密にしよう」「何があっても途中でやめたらダメだ」本当にちょっとした口約束というくらいの軽さで言う。重たい含みは一切なし。

ウジンに取り入るためのグッドパートナーの姿を一生懸命考えた結果がこのパーソナルスペースガン無視チャラ男なのか……と思うとちょっとかわいい(そのうちそんなこと言えなくなるのですが)
あと、「ハンミョンウン」という人間を演じている、という解釈がここからものすごく重要になっていくんだなというのがよくわかるシーンだなと思います。
7/16時点ではちょっと過剰かな?と思って見てたのですが、この日はちょうどいい具合に落ち着いていてすんなり見られました。
あと2週間の間にめっちゃ日本語がとても自然になっていらっしゃいました!!!すごい!!!なぜ!?!?

【東京賛歌A~B】
・「춤을 추는 사람」で手を広げてぴょこぴょこ踊る。ちょっとオリバーっぽい動きw
・ウジンを外に誘うとき、原稿に被さるように横から帽子を投げてよこす。おどけて屈託なく笑い、来い来い!と巻き取るみたいに手をくるくるしてウジンを誘い出す。
・影絵のところ、指があまりにも綺麗。じっと二人を見ながら操ったあと、右手を上げたまま二人の身の上話をする。ここは絶対零度。くるっと回すときの、糸を吊ったまま絡めるような指の動きが本当に美しくて……性癖…………。
・語り終わった瞬間にミョンウンに戻り、声のトーンがわかりやすく高く明るくなる。笑顔でウジンに近づいていく。
・「離してもらえませんか」にっこり笑ったまま全く動かず。そのまま両手でシムドクの手を包んで顔を覗き込む。
・「ぴょり!スタァ~~~!あゅ~~~眩しい!!>ヮ<」シムドクが思わず笑っちゃうのも納得のおちゃらけ具合。
・「あんにょんはしお。」食い気味で「あんでぇ!!!」と詰め寄るボムサネ。めっちゃ言いそう~wという感じのムンウジン。
・めちゃくちゃ気まずい沈黙(めちゃ長い。アンシムドクがわざとらしく咳払いしてなんか言いなさいよ!とアピールする)
・あまりの酷さに手の施しようがなくなってビール取りに逃げるハイテンションチャラ男。
・物陰からニヤニヤしながら二人を見守る。
・「ビールいらなかった?」わざとつまづいて大きな足音をたてて入ってくる。「あぃゆ↑ぅ!」って驚いたムンウジンを見て笑って「あぃゆ↑ぅ!wwwww」って真似する。
・「君は夜空の星になるんだ」夢見るように歌うボムサネ。彼が描く物語の始まり。
・「友達になった記念?」触れるだけのキス。「次こうしたらぶん殴るわよ」に両手を挙げて降参。
・「あんにょん!あんにょ~ん?」二回目のあんにょんは二人の顔を覗き込むようにしてにやにや笑いながら。

【그가 오고 있어(彼が来ている)】
・部屋に入ってきて、腕時計を見る。たぶん時計を見るサネは今回の4サネの中ではボムサネだけ。
・歌い出しでウジンの原稿を破る。曲中も破れた原稿を持ちながら歌って、最後にもう一度破る。

【난 그런 사랑을 원해(私はそんな愛が欲しい)】
・机に座り、グラスを置いてじっと待つ。
・シムドクが「かぷちゃぎや!!」と言うのに合わせて「かぷちゃぎや!」と俺もびっくりしたよ~というふりをする。ウジンは?と聞かれ、うじなー?うじなー?と呼び掛けてから、「しばらく席を外してくれたみたいだ」と笑う。わざとらしいw
・「お酒飲んだの?」「ちょっと」でボムサネの顎を掴んで覗き込むアンシムドク。されるがままのボムサネ。子供のじゃれあいみたいな。
・グラスと酒瓶を手に取ったシムドクを見て、酒瓶を奪い自分から注いであげる。
・君たち二人は何かが違う、のあと、「あー……くるせ…………」と笑いながら言い淀んでからの「もっと長く見守っていたいというか」
・「長く見守らないつもりだったの?」「うん」の「응」の響きがすごく良い(表現できない)
・2回目のキスも優しく触れるだけのキス。
・「ウジンはよくて俺はだめ?」真顔で問いかける。
・金持ちだから?顔は俺の方がいいだろ?のあたりはまた笑いながら冗談めかして。
・「温度よ」シムドクに誘われるままキスを受け入れたあと、左手を頭に添えて角度を深くようとしたところで唇を離される。本気のキスはさせてもらえない。
・「淫乱じゃないね」二人で爆笑。どこまでも友達としか見ていないシムドク。
・「瞬間の美」机に腰かけたシムドクをななめ前からじっくり眺める。ミョンウンとしての笑みなのか、本心から出てくる笑みなのか曖昧になっていく。シムドクに向ける笑みはかろうじてミョンウンらしくしているけれど、曲が進むにつれて本当の表情が強く出てくるように見えた。
・椅子に座って頬杖をついてシムドクの後ろ姿を見上げる。恋しさと憧れが混ざったような視線。ずっとそのまま眺めていたいというような。本当にこのときの表情が狂おしいほどに切実で、サネという存在の歯車が狂った瞬間は今なんだなというのがひしひし伝わってきて……。他の3サネがそれぞれ危険な色気を披露してくれるこの曲において、こんなに美しくて切ない恋の始まりを描いてくださるなんて……思い返すだけで胸が締め付けられます。
・しばらくレコードに向かって表情を見せないようにしたあとグラスを勢いよく仰いで置き「じゃあ俺を一度堪能してみて?」ジャケットの上半分だけめくって肩にひっかけて誘う。ここは友達のミョンウンとして。
・「考えを変えてくれよ」のあと、再びシムドクを後ろから眺めるときには笑顔が少しずつ本気になっていくのがわかる。ジャケットを着直したあと、唇はうっすら笑みの形を作ったままだけど視線が切ないのが……あまりにも……ㅠㅠㅠ
・窓の外を見て、もうすぐウジンが帰ってくるのをわかった上でシムドクを抱き締める。ここでは完全に笑顔が消えて、すがりつくように後ろから頬を寄せる。シムドクの応え方も子供をあやすような優しいもので、色気よりも美しさと切なさが強い感じ。
・そのあとはシムドクと向き合ってもしばらくは笑顔を作らない。曲終わり、もう一度キスをしようと顔を近づけたところでウジンが帰って来て、自分からウジンの方へ顔を向けて「おーマイグッドパートナー!」一瞬でミョンウンに戻る。
・これ以上長く浸りすぎると戻れなくなるという危機感からか、結末へ向けての引き金としてウジンの家族の話を出したという感じ。このあたりから破滅へ向けて制御が効かなくなっていく。
・「니 친구. 아니! 그 이상.」にっこり笑って、でもおちゃらけた言い方ではなくて、そうだったろ?という雄弁な圧力。
・「ユンシムドクを愛してるんだろ?("사랑하지?"だったので"だろ?"に近いニュアンスで間違いないと思う)」と聞かれ、からからと笑う。本心は一切見せず。

結局、ボムサネは戯れるような触れるだけのキスしかさせてもらえず、最後の最後までシムドクに正しく想いを伝えられないんですよ。茶化してふざけて誘うことしかできない。なんて不器用な純愛……
シムドクと正面から向き合ったときの”友人”ミョンウンとしての笑顔と、視界から外れてその背中を見つめるときの雄弁な瞳。二人の立ち位置が入れ替わるごとにグラデーションのようにゆるやかに色を変える表情があまりにも美しくて。
他の3サネのような匂い立つ男の色気、みたいなのは一切ないですけれど、その分めちゃくちゃ苦しくて切なくて泣けます。大好き。天才。薄幸美人。

【날개가 찢긴 한 마리 물새(翼を引き裂かれた一羽の水鳥)】
・「자유로운」で空を横切る鳥を見上げて目で追うようなディテールを……「翼を引き裂かれた一羽の水鳥」は二人のことではなくサネ自身のことだったのでは?
生きることも死ぬこともできない概念として人間たちの人生に枠の外から触れることしかできない、そういう存在としての閉塞感がサネの中にもあったとしたら?
この曲でのボムサネ、どこか苦しそうに見えたんですよね。とてもじゃないけど二人を操って楽しんでいるような存在ではなかった。

【우리 관계는 여기까지야(俺たちの関係はここまでだ)】
・一刻も早く結末を迎えるためになんとしてでも結末を書かせないといけない、という焦りが見えたような気がします。その計画の綻びが「それぞれの答え」「選択」という言葉やどんどん強くなっていく語調に表れている。ウジンも馬鹿ではないので無責任で辻褄の合わない言葉には気づきますよね。
・弾の入っていない銃で脅して「お前には俺が必要だろう?」「お前はシムドクを独占したいんだろう!違う?なら書け!!」と力ずくでペンを握らせようとしたのも短絡的な選択なように見えた。
・ここで銃を向けられてもなお、やめてくれという気持ちを込めて「명운아...」と必死に訴えるムンウジン、「우진아!!」とペンをさらにつきつけるボムサネ。ここまできても名前を呼び合っているのに決定的にすれ違う二人ㅠㅠㅠ
・ウジンに銃口をつきつけられてからは、みっともないくらい必死に「お前は俺がいなきゃ何もできない!俺たちは完璧な関係だろう!?」と顔を覆いながら訴えかける。わざわざ怖がって焦るふりをしてまで懇願しているのに、それがさらに関係悪化に拍車をかける。最後まで友達として振る舞い、引き金を引かせることでウジンを絶望の底へ落とそうとしたのか。それとも、自分の正体がばれそうになった時点で、力ずくで支配するやり方しかもう残っていなかったということなのか。真意ははっきりとわからなかったですが、本当はウジンにも自分に縋りついてほしかったんじゃないかなあなんて考えたりしました。トート閣下とシシィみたいな
・引き金を引かれてまず出た言葉が「우잔아...」その姿を見て、自分が撃ったはずの胸のあたりをさすって、あにや、あにや、と涙を流すムンウジン。そんなつもりじゃなかったと必死に弁解するように。続いて自分で自分のこめかみに銃をつきつけて何度も引き金を引くボムサネに、震えながらくまね……くまね……!と必死に訴える。
・最後にゆっくり1回こめかみを撃ったあと、だらんと右腕を下ろし、左手で頬を拭う。自分でも意識しないうちに涙を流していたのに気づき、濡れた指を見て少し狼狽えるようなそぶりを見せてから「結末は俺が直接書く」と呟いて去る。

ボムサネはミョンウンとしていさかいを演じているつもりだったのに、シムドクの話を出したあたりから本気が透けて見えるようになったように思えて。
自分が流した涙を拭い、濡れた指先を見て狼狽えたのも、きっと自分がウジンに銃口を向けられて涙を流すなんて想定外のことだったからなんじゃないかって……
シムドクへの愛情もウジンへの友情も本物になりかけていた、ということがわかるシーンだと解釈したらめちゃくちゃ泣けました……。

【그가 사라진 이후(彼が消えた後)〜저 바다에 쓴다(あの海へ書く)】
愛する人を裏切り続けてきたことがばれた上、友を撃とうとしたことへの罪悪感でボロボロに憔悴しきったムンウジン。ハミングが聞こえてきて「みょんうな……みょんうなあああ!!!」と叫びながらペンを自分の手首につきたてようとする。ここまで来てなお、ハンミョンウンという友達の存在を絶ちきれないウジン……

【완벽한 결말(完璧な結末)】
・ウジンには「もうあまり時間が残っていないから(原稿を書け)」と言いながらシムドクには「あと少し時間が残ってるから(顔をよく見ておきたくて)」と言う。
・親しいミョンウンの顔をして優しく「안녕」「잘 지냈어?」
・夢見るように優しく美しい歌声でヒロインの末路を歌い上げる。
・「知りたいことは何だ」で苛立ちを露わにし、すべてあなたの言うとおりになっていると迫られての「그를 잘 아니까!!」で急に声を荒げる。ウジンと決別してしまったからにはもうボムサネに残された手札はシムドクしかいないので、ここでシムドクにまで背を向けられるわけにはいかないという必死さが垣間見えるような。
・「もう君に残されたものはなにもない。俺だけが唯一の逃げ道なんだ」までは圧力をもって。そこで耐えきれず嗚咽したアンシムドクを見て、咄嗟に肩をさすって「幸い俺はまだ君のそばにいて、助けてあげられる」とあやすように優しく言い聞かせる。そして「君がやるべきことだけを考えて。あとは俺に任せて。」で抱き締め、「あいつを消したあとは俺があいつの代わりをしてあげる」で銃を渡す。
・シムドクに銃を向けられて表情がすっと消える。そしてその銃を持つ手ごと両手で握って額に当て、「이렇게」と本当に小さく囁く。自分の心臓めがけて向けられた銃口君もウジンのように俺に銃口を向けるのか、という哀しみが滲む囁き。
・そのあとのハグも、まず銃を持ったシムドクの右手を優しく包むように握ってから左手で抱きしめるんです。最後の「이 세상엔」のあと、たぶんボムサネだけ他のサネとちょっと違うことを言ってるのですけど(죽음이 되어 여기서...みたいに聞こえるのだけどよくわからない。ちゅぐみしか合ってない気がする。でも台本通りのいったば、くわはんけ、ではなかったことだけは確か。誰かわかる人教えてください)、そのあとの「안녕」が最後の優しい言葉だったんだなと思うとつらい。
・アンシムドクも、サネが立ち去ったあとに「안녕」と優しく高い声で応えるんですが、ボムサネのときは他のサネ相手のときよりもことさら優しいように思えます。ここで「あの時は本当に幸せだったのに。私達3人」の台詞がフラッシュバックするんですよ……本当に、本当に幸せだったんだと思うんです。ウジンもシムドクもミョンウンも。

【시간이 다가와(時が近づく)】
・「넌 나의 히로인 비극의 히로인」7/16に見たときはうっとりと歌い上げていたはずなんですが、この日は剥き出しの所有欲というか、完璧な結末を完成するため、一番気合を入れて二人を見つめていたような感じ。軽薄な印象はなし。
・もうこの時点でサネが直接手を下せることはないんですよね。あとはシムドクの選択次第。だから「君は俺のヒロイン」と繰り返し言い聞かせるように歌い続ける。

【사의찬미(死の賛美)】
・タバコに火をつけようとして、二人に謀られたことに気づく。ため息をついてから、怒りに染まった「チクショー!!!」

【1926년8월4일(1926年8月4日)】
・部屋に入ってきて時計を見る。自分が定めた結末の時間が迫り、運命が捻じ曲げられようとしていることへの切迫感。
・「오랜만이야, 우진아ㅏㅏ!!!」ここでも愛称で呼びかけるフレンドㅠㅠㅠ
・撃たれてみっともなく蹲りながらも必死に二人を支配しようと怒りをぶつけるのがとても虚しい。

【죽음의 비밀 rep.(死の秘密rep.)】
・ウジンが書き加えた美しくない結末は吐き捨てるようにつらつらと読み上げる。心の底から忌々しそうに。
・「다시 날 떠나지 마. 그럴게. 다시 달아나지 마. 그럴게. 키스. 막. 지은이 김우진」ほぼ一息でざっと読みきって吐き捨てる。選ばれなかった敗者としての虚しさ、一人だけ取り残されてしまった惨めさ、そういう敗者としての陰が重たくのしかかってきているような。
・原稿を広げて見たときに自嘲するようにはっ、と笑っただけで、そのあとはずっと冷えきった表情で。
・去り際、「안녕」と唇だけで呟いて去っていくときも笑顔は見せず。感情が抜け落ち、虚脱感に満ちた表情。
・ジェボムさんのインタビューでもありましたが、ボムサネはあのあと次のターゲットをまた探しに行くのでしょう。でも彼はいつか誰かに救ってもらえるのだろうか?と考えると……本当に苦しくなるので考えたくないです……うう…………

 

この日のボムサネのテーマは、「더 오래 지켜보고 싶달까.」にあったんじゃないかと思います。
おもちゃにするだけのはずだったのに、いつの間にかミョンウンとして彼らと過ごした時間が本物になりかけていたことに最後の最後に気づいて、でも気づいたときにはもう手遅れで。
想定外な感情の発露。友情と恋を両手に抱えてしまったことで、完璧な計画に狂いが生まれた。だから失敗してしまったんだと思うんです。
ウジンに撃たれたあと、無意識で涙を流していたのを拭って動揺したり、「おれんまにやうじな!!!」と最後の最後まで友達としての立場にしがみついていたり、撃たれたあと、レコードを聞きながら一人でワルツを踊ってシムドクの記憶を反芻したり。
ウジンとの友情も、シムドクへの恋も、きっと遊びと割り切れる範囲を超えてしまっていたんだと思うんです。

こうして考えてみると、「生命力」だったり、「翼を引き裂かれた一羽の水鳥」だったり、という言葉がとても重たくなってきます。
난그사でシムドクを見つめる視線に憧れが混ざっているのも、우관여でウジンに俺達が伝えたいのは生命力じゃなかったのか?と詰め寄られて激昂するのも、彼ら二人が持つ刹那的な生命の輝きをサネは持ち得ないからこそ、そこに憧れを抱き、嫉妬したのでは。
「翼を引き裂かれた"一羽の"水鳥」生きることも死ぬこともできず永遠の時を過ごしながらどこへも行けないのは、他でもないサネ自身なんじゃないか。
最後に撃たれた傷がちゃんと痛むのは、彼らを失って一人残されてしまった痛みだからなんじゃないか。それか、サネもその痛みを感じたかったからなのかも。
最後の「안녕」は「한명운」として生きた日々へのさよならなんじゃないか。
そんな可能性が次から次から溢れてきて、夜中にメモ整理しながら一人でぼろぼろ泣いてしまいました。

他のサネで見たときにはこんな風にサネのことを不憫に思うことはなかったのに、ボムサネの最後の表情を見るとものすごくやるせなくて……
なんというか、この作品でこんな切なくて苦しい気持ちになれると思っていなかったので、思わぬ方向から攻撃を受けて致命傷になってしまったという感じです。
しかも恐ろしいことにまだボムサネはプレビュー含めて4公演しかやっていないわけで。今後さらに深く進化していくと思うと恐ろしいです。(あとは早上がりだったらどうしようという恐怖も)
きっとジェボムさんのことなので終盤にはまたまったく違う解釈になってたりしそうなんですが、ぜひとも以前からさちゃんを見ている先輩方のボムサネ感想が聞きたいです!!!検索かけて必死にふぎを集める日々。

というわけで、ボムサネ、全力でおすすめします!!
また回数重ねた頃に他キャストとのケミ含めていろいろ感想書けたらいいなと思います。

 

1926 2019년8월4일새벽4시