【観劇覚え書き】18.07.18 20:00 프랑켄슈타인【류정한×박민성】

ドンカイに圧倒されたまま劇場1Fのカフェレストランでパスタを食べ、息をつく間もなくソワレへ。

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トマトとモッツァレラのパスタ、おいしかった!チーズも焼きトマトも最高
店員さんに日本語上手な方がいらっしゃって、愛想よくありがとうございました~と見送られてロビーへ。
ほんと親切でとても嬉しかったです。また次来たときもお茶しに来よう~。

 


●7/18 20時公演
リュ・ジョンハン×パク・ミンソン
@11列センブロ

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正直に言うと、このペアだとさすがにちょっとチングと表現するのは難しいかな~という感じはしました。友というよりは先生と助手。
ミンアンリは♪孤独な少年の物語 で、リトルビクターが母の遺体にすがりついて歌っているとき、祈りを捧げるようにベッドの足元に膝をついて頭を垂れたのがとてもぐっときました。過去の公演では他のキャストもやっていたようですが、私が見た5公演では彼しかやっていなかったです。
家族は亡くす悲しみはビクターとアンリが深いところで通じる共通要素の一つ。だからこそ、「僕には親も兄弟もいない、だけど友がいるから」と歌ってビクターを励ますのですよね。ビクターのために自分の悲しみを吐露できる、強くて優しいアンリ。


リュビクは威厳の権化!と思いきや根がヘタレなので酒場でアンリが大男にやられそうになったときはウッて目背けちゃってる。その前の喧嘩も腰が引けててめちゃくちゃ弱そう(笑)
アンリが止めに入ってもしばらく気づかずアンリの足をぽかぽか叩く。かわいい!!!
でも軍服着ているときの大尉らしさは3ビクの中でダントツ一番。スイッチ入ったときの出力がえげつないので、より畏れられるビクターだなと。底知れぬ恐ろしさがある。


ミンアンリは人間味に溢れていて、義理堅く熱い。人のよさが笑顔に滲み出てる。カイアンリとはまた違った方向にまっとうな人間。たぶん怒ったら4アンリの中で一番手がつけられない。
それがけむるにもよく現れていて、ミンけむるは♪そこには でカトリーヌと心を交わしてからすごく幸せそうに笑うんですね。無邪気な子供みたいに、にぱ~って。
けれど結局はカトリーヌにも裏切られ、♪俺は怪物 で悲しみが憎しみへと変わっていく。咽び泣くような歌い出しから、「心臓は今も生きろと激しく脈打つのに」のところでは胸を何度も強く叩いて怒りを露にする。
ビクターが生まれたばかりのけむるを鉄のベッドに乗せ、「起きろ!」と何度も胸を叩いていた姿が重なってハッとしました。けむる心臓を再び動かし、「生きろ」と胸を叩いたのは、誰でもないビクターで。怒り、絶望、憎しみ、それらの感情が一気に創造主へ向かう流れは悲痛ながらとても鮮やか。
他のどのけむるよりも怒りの感情が強く、燃えたぎる闘技場の煙と赤いライトが凄まじく似合っていました。すごい気迫。
明確に復讐の意思が示されるので、次々大切な人を亡くし弱々しくなっていくビクターとの対比もワンシーンごとに増していく。ビクター/アンリの頃ははっきり上下があり、ビクターの地位や能力によってアンリは彼に寄り添うように立っていたけれども、本来はアンリのほうがずっと強い心を持っていたのだろうなと思わされる。


成功者として実績と能力を兼ね備えているうちはいくらでも虚勢を張れた。けれど持っていたものを片っ端から取り上げられてたら、ちっぽけなプライドにしがみつき震えることしかできなくなった。母を亡くした幼い日かに、ビクターの中で欠けてしまったものがここで浮き彫りになってきます。


決着をつけようと向かった北極では、みっともなくもがくことしかできなくなっていて、這いずり回りながらけむると対峙する。もう殺してくれと両手を広げて待つ姿はひたすら哀れ。
創造主のそんな姿を見てミンけむるは落胆しただろうし、そんな人間を殺しても何にもならないと悟ったのではないかなと。ならばと自分の命を絶ち切らせ、悲劇に幕を下ろそうとした。


無邪気に笑っていた彼が辿り着いた答え。それがこんな結末になってしまうのはとてもつらい……やりきれない悲しみがしんしんと後引くペアでした。思い返せば思い返すほどしんどい……